猛暑で窓ガラスにヒビが入る??
国家資格1級ガラスフィルム施工技能士
窓フィルムBridge_栗野 孝太
こんにちは。エアコンの冷風を直接当たるのが苦手な、ひ弱の栗野です。ガンガンに冷房の効いた場所にずっと滞在することが苦手なので、夏場でも長袖を着て小5の娘にもドン引かれたりしますが、最近はそれを上回るほどの暑さなので流石に半袖で過ごす夏を楽しんでおります。最近、窓ガラスにヒビが入る現象が急増しているとニュースで見ましたので今日はそのことについて書かせていただきます。最後までご一読いただけましたら嬉しいです。
この記事を読むための時間:2分
窓ガラスにヒビが入る原因は?
「この猛暑で窓ガラスにヒビが入る熱割れ現象が急増しています!」。たまたまTVをつけて見たニュースで、そのように報道されていました。勿論、その通りなのですが、ヒビが入る原因は「ガラスが熱くなりすぎて割れる」のではなく、「温度差のギャップで割れる」が正式な原因。意外と「ガラス自体が熱くなって割れることよね!」と勘違いされている方も多くいらっしゃいます。
熱割れ現象
そのような温度差のギャップで窓ガラスにヒビが入ることを「熱割れ現象」と言います。上述のように、元々熱いガラスに熱湯をかけてもヒビは入りませんが、キンキンに冷えたガラスに熱湯をかけると割れちゃいます。一般的なガラスで約60℃超の温度差ギャップが生まれると熱割れが起こる可能性が高まると言われています。
ではなぜ夏に熱割れが急増している?
ズバリ、「暑さ対策」です!例えば、エアコンの冷風が窓ガラスに直接当たると、その部分のガラスは冷たくなりますが、外からの日射が当たる部分は熱くなり、温度差のギャップでピキーン(ヒビが入る)です。他にも、厚いカーテンや窓際に家具を置いてその部分だけ暑さがこもり温度差が生まれる。これもピキーンのリスクが生じます。日射熱を強く吸収するタイプの遮熱フィルムもピキーンのリスクが生じるのです。もっと言えば、暑さ対策の為に窓に装着した「簾」も、簾で影になる部分と簾が当たらず影にならない部分がもしあれば、ピキーンのリスクが生じます。窓の前に信号機があり、信号機の部分だけ常に影になる環境もピキーンのリスクです。
そう考えると、ピキーンのリスクは多くの窓が対象になってきちゃいます。
熱割れは冬場だけでなく、夏場にも急増しているメカニズムは、
・連日40度前後の異常な暑さ
↓
・20℃前後の冷房設定
↓
・大きな温度差の常態化
まさにこれです!
割れやすいガラスは何?
ズバリ、「網入りガラス」です。ワイヤーが縦や斜めに入った防火ガラスです。建物が密集する地域でもし火災が起きてガラスが割れてもある程度はワイヤーでひっかかり、火の侵入を遅らせたり、火の勢いを拡大、加速させないようにする為に多く設置されています。ただ、網入りガラスは、ガラスの中に入ったワイヤーが熱を吸収しやすく、一般的なフロートガラスに比べ熱割れリスクが2倍以上高まるのです。
まとめ
熱割れは、上述のように様々な条件や環境によって生じます。窓ガラスが割れてしまうと、そのままの放置は危険ですので、交換が必要となりますが決してお安くはございません。皆様の窓ガラスや環境面を見直し、少しでもリスクを抑えることができるのでしたら今の段階で対策されることをお薦めします。また、当店では熱割れ計算というのを行い、熱割れリスクがどれ程あるか確認することもできますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
最後までご一読いただきありがとうございました。
窓フィルムBridge 栗野
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