外貼り施工は最終手段??
国家資格1級ガラスフィルム施工技能士
窓フィルムBridge_栗野 孝太
こんにちは、これだけ暑い日が続くと施工時は空調服を着たいけどお腹が冷えるリスクを考えた結果、空調服を着ない日々が続いている栗野です。「空調服」を考えた人は凄いですよね。体がパンパンに膨れ上がるくらい服の中は常に風が送り込まれ、暑い日でも汗が引く程の涼しさがあります。先日、福岡で行われた猛暑対策展で多く出店されていたのは空調服から更に進化を遂げたペルチェを使用した次世代型空調服が各社展示されていました。お値段は3~4万円程と割高で耐用年数は3年程みたいなので料金面と耐久性が向上していくと、ペルチェ空調服が主流になってくるのでしょうね。今日は『外貼り施工』について書いていきたいと思います。ご興味のある方は最後までご一読いただけますと嬉しいです。
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施工方法について
窓ガラスフィルムの施工方法として、室内側ガラスに施工する「内貼り施工」と、外側ガラスに施工する「外貼り施工」がございます。基本的に施工手順は同じですが、それぞれメリットとデメリットがあるので後ほど下記にてご紹介させていただきますね。
内貼り施工
「内貼り施工」とは、室内側ガラスにフィルムを貼る方法で、窓ガラスフィルム施工としてはベーシックな施工方法でございます。室内側に施工することで、環境的にも綺麗な状態を保持できる為、耐候年数は10年~15年程ございます。
外貼り施工
「外貼り施工」とは、外側ガラスにフィルムを貼る方法で、内貼り施工が出来ない場合は、外貼り施工を行います。外側に施工することで、雨や風の影響を受けるので耐候年数は5年前後でございます。
上記写真は外貼りミラーフィルムが5年で劣化し、全体的に白く濁り、一部浮いてきたり剥がれたり、ミラー感が一切なくなってしまっています。こうなるとミラーフィルムとしての効果はなくなり貼り替えが必要となってきます。
外貼り施工のデメリット
外貼り施工時は、雨風にもしっかり対応した「外貼り専用のフィルム」での施工となります。外貼り専用フィルムは、内貼りフィルムと比べ、種類は限られ、料金も高くなります。また、上記にも述べたように、内貼り施工時は10年~15年持つものに対し、外貼り施工時は5年前後しか持たないので、内貼り施工と比べるとコストパフォーマンスはどうしても低下してしまいます。他にも、外貼り施工は野外での作業となる為、どう頑張っても小さなゴミが入ってしまうので、内貼り施工時と比べると仕上がりの綺麗さはどうしても劣ってしまいます。
なぜ外貼り施工をするのか?
ではなぜ、そこまでデメリットの多い外貼り施工をするのか?ですが、①物理的に室内側ガラスに貼れない(例:室内側は壁になっていて貼れない)、②熱割れするリスクが高いので室内側に貼れない(例:網入りガラスで施工するフィルムが日射熱を吸収してしまいやすい)、③室内側に水貼り施工できない(例:室内側ガラスが型板ガラス)というケース時は、外貼り施工も視野にご提案します。
網入りガラスやLow-Eガラスは遮熱フィルムが貼れない??
「網入りガラスやLow-Eガラスは遮熱フィルムが貼れない!」と、インターネット上やハウスメーカーから聞いたのですが。と、よく聞かれますが、結論から申し上げると「大半は貼れます」。勿論、方角や環境、ガラスサイズや選定フィルムよっては熱割れリスクが高く貼ることをお薦めしないケースもございますが、網入りガラスだからといって必ずしも貼れないということではございません。
熱割れ試算
熱割れリスクが生じる際は必ず、詳細な情報を加味したうえで「熱割れ試算」を行い、施工できるかどうか事前に確認を行います。選定したフィルムでは熱割れリスクがある場合は、他フィルムへのご提案を行い、それでも熱割れリスクが高い場合は、最終、外貼り施工をご提案します(外貼り施工は熱割れリスクは格段と下がります)。
まとめ
当店では、1日でも長く綺麗な状態を保持してもらいたい為、外貼り施工は最終手段としての位置づけとして考えておりますが、フィルム施工業者の中には、貼り替えの周期を早期化したい理由であえて外貼り施工を提案するといったこともちらほら聞いたりします。ご検討の際はまずは、内貼り施工が可能かどうかをベースとして、お近くのフィルム施工業者へご相談されることをお薦めします。是非、ご参考にしていただければと思います。
当店でよければいつでもご相談ください。最後までご一読いただきありがとうございました。
窓フィルムBridge 栗野
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