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窓ガラスフィルムで紫外線対策

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国家資格1級ガラスフィルム施工技能士

窓フィルムBridge_栗野 孝太

 

本日もお疲れ様です。基本、約束の30分前には到着するように行動する意外と真面目、栗野です。早いもので11月に入りましたね!先日もいつも以上に早く家を出て現場に向かったのですが、事故に工事と三連休初日というのも重なり、40分で到着できる現場に2時間50分かかり大遅刻でした。他の工事業者さんも同様に遅刻されていましたが、施主様は遅刻に対して怒られることなく快くお許しいただき良かったです。3連休初日に事故と工事はほんとに止めてほしいです。その後の予定がすべて狂い、時間とのにらめっこを行う最高?の11月の始まりでした。

今日はよく聞かれる紫外線について書かせていただきますね。是非、最後までお付き合いください。

 

Ultraviolet rays

 

 

この記事を読むための時間:3分

紫外線とは?

紫外線は、主に太陽光から発射される目に見えない光線のことです。紫外線は英語で、UltraViolet raysと表しますので、UV(ユーブイ)と略して呼ばれ、多くの方はUVの方が馴染みがあると思います。ちなみにUVと聞くと、「UVカット」という言葉を連想する人も多いのではないでしょうか。UVカットと謳われる化粧品、帽子や眼鏡などの商品を目にすることも多いですよね。では、なぜ紫外線をカットする必要があるのでしょうか。

紫外線による悪影響

悪影響①:物の破壊、劣化

紫外線は、人間だけでなく物質を破壊する性質があります。プラスチック等は有機ポリマーの結合を切断し劣化し、木材や合成材料は光劣化を受け、変色や強度の低下を促進します。また、家具や化学塗料等の材料は、化学的変化を起こし、劣化や色褪せを起こし、耐久性の低下を促進します。

 

悪影響②:日焼け

日焼けとは、紫外線によって皮膚が炎症してしまうことです。特に春から秋にかけては紫外線量が強くなり、プールやバーベキュー等、外で行事も増えたりと、どうしても避けて通れないのが日焼けですよね。

 

悪影響③:ガンや白内障

シミができる要因は、メラニン色素の沈着によるものです。メラニン色素とは、肌や髪の毛を構成する黒色の色素のことで、紫外線を吸収して細胞を守ってくれています。そして、肌は常に代謝を繰り返し、どんどん新しいものに生まれ変わっていきます。メラニン色素も通常であれば、垢と共に体外に排出されるのですが、紫外線を浴びすぎると紫外線を浴び過ぎると、防衛反応から一時的にメラニン色素を過剰につくり出すので、その結果、メラニン色素が沈着して、シミになってしまうわけです。

 

悪影響④:シミ

紫外線は細胞内のDNAを傷つけてしまいます。細胞は傷ついたDNAを繰り返し修復することができますが、まれに修復がうまくいかずに変異体を生み出し、それが最終的にはガン細胞となり、私たちの身体を蝕んでいくのです。また、紫外線は目の細胞も破壊してしまう恐れがあり、眼の中のレンズの役割である水晶体を濁らせてしまい、白内障を引き起こす原因となります。

紫外線の種類(UV-A、UV-B、UV-C)

●UV-A(紫外線A波):

UV-Aは、地上に降り注ぐ紫外線の約95%を占めます。波長が長く、窓ガラスや雲も透過して、肌の真皮まで到達。日常生活の中で長期間浴び続けることで、徐々に肌に影響を及ぼし、シワやたるみの原因に。また、浴びたあとすぐに肌を黒く(即時黒化)する作用があります。

●UV-B(紫外線B波):

UV-Bは、地上に降り注ぐ紫外線の5%程度で、波長は中程度。紫外線量が少なくても、赤くなる日やけ(サンバーン)を起こす力はUVAの1000倍以上と言われています。

●UV-C(紫外線C波):

UV-Cは、UV-Bよりも肌への影響が大きく危険度は高いものの、波長が短く上空のオゾン層に阻まれるため、地表には届きません。

 

紫外線の波長域は100㎚~400㎚ですが、地表に届く紫外線の波長域は290㎚~でございます。

紫外線が最も多い季節

紫外線量が一番多い月は「5月」です。紫外線の約95%を占めるUV-A量のピークを迎えるのが5月で、夏場にかけUV-B紫外線量が増える為、春から夏は全体的に紫外線量が多くなります

 

紫外線対策

紫外線対策として、化粧品や帽子、サングラスに塗り薬、今年はキッズサングラスがヒットする等、様々なUVカット商品が毎年のように多く発売されています。一生のうちに浴びる紫外線の約半分から8割を18歳までに浴びると言われており、将来の皮膚がんや白内障などのリスクを減らすため、赤ちゃんのうちから対策を始めることが推奨されています。当社は窓ガラスフィルム施工業者ですので、紫外線カットフィルムに特化して、紫外線対策をお伝えさせていただきますね。

紫外線(UV)カットフィルム

Film structure

一般的な窓ガラスフィルムの構造は、ハードコート層と基材となるポリエステルフィルム(PET)。そして、アクリル系樹脂の粘着材、剥離紙(セパレーター)で構成されています(※防犯や遮熱フィルムは別途金属膜層や着色層、基材等多層構成となる)。主に、アクリル系樹脂の粘着材部分に紫外線吸収材が添加されている為、基本、PET素材のガラスフィルムは、JIS規格上の波長域に対しては紫外線を99%以上カットしてくれます。ですので、言い換えれば、比較的安価な飛散防止フィルムを採用された場合でも紫外線対策ができるということなのです。

JIS規格とは

JIS規格とは「Japanese Industrial Standards」の略で、日本の製品やサービスに関する品質や安全性等を全国的に統一するために制定されたルールのことです。ホームセンターやドラッグストアで購入したどのトイレットペーパーが自宅やオフィスのトイレにしっかりとセットできるのは、JIS規格で、

  • 114mm
  • 芯の直径38mm
  • ロールの直径120mm以下

と、決められているからです。

ガラスフィルムのJIS規格

ガラスフィルムの紫外線波長域というのも同様にJIS規格(JIS A 5759)として「300㎚~380㎚」と規定されています。んっ?実際に地表に降り注ぐ紫外線の波長域は、290㎚~400㎚じゃないの?と、疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。そうなんです。JIS規格と実情の紫外線波長域では若干のギャップがあります。要は、290㎚~300㎚域と、380㎚~400㎚域がカバーできていないんですね。ただ、フィルム施工後、紫外線計測器で計測すると紫外線量が0%と毎度表記されますので、結果的にそこまでオーバーに考える必要はなく、紫外線99%以上はカットしてくれます。

高領域紫外線(UV)カットフィルム

上述のように、JIS規格の範囲外の波長域に対しても、紫外線カットできる高領域紫外線(UV)カットフィルムが各メーカー発売されています。近年地表に届く紫外線量は増えており、紫外線アレルギー(光線過敏症)をお持ちの方等、より高いUVカット性能をお求めの場合におすすめしております。

Ultraviolet raysHigh range

まとめ

当店でも紫外線対策を目的に窓フィルムをご検討、施工させていただくケースは増えてきています。UVケア商品のほとんどは外出時の対策としてですが、家の中、オフィス等の室内でも日差しが入る窓があれば、紫外線対策は必要となります。紫外線は物を破壊する性質があり、紫外線カットフィルムはとても効果的です。紫外線カットフィルムにご興味のある方は是非、お近くのフィルム施工業者へご相談、ご検討してみてくださいね。

最後までご一読いただきありがとうございました。

 

窓フィルムBridge 栗野

 

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